令和8年4月19日、4年に1度の審判の日。皆さんはどんな思いで一票を投じられたでしょうか。
こちらの記事でご紹介した通り、今回は町長選は2年連続の現職・新人の一騎打ち、町議選の定数改選後初の選挙ということで、どちらも注目の構図でした。開票結果が出揃いましたので、速報としてお伝えします。
投票に行った人は、どれくらいいたのか
当日の有権者数は18,936人。開票確定時点での投票状況は以下のとおりです。
| 選挙 | 投票者数 | 棄権者数 | 投票率 |
|---|---|---|---|
| 綾川町長選挙 | 10,778人 | 8,158人 | 56.92% |
| 綾川町議会議員選挙 | 10,776人 | 8,160人 | 56.91% |
前回2022年の投票者数は12,318人でした。今回は約1,500人少ない計算になります。前回は町長選が62.42%、町議選が62.41%の投票率。ざっと6ポイント減、有権者の約4割以上が棄権した、ということですね。
一票の重さが、改めて浮き彫りとなる選挙になりました。
各選挙結果は
前回と同じく一騎打ちの町長選は
前回2022年と同じく、現職・前田たけとし氏(無所属)と新人・三好東曜氏(無所属)による一騎打ち。開票結果は以下のとおりです。
| 候補者名 | 党派 | 新現 | 得票数 |
|---|---|---|---|
| 前田 たけとし | 無所属 | 現 | 8,193票 |
| 三好 東曜 | 無所属 | 新 | 2,287票 |
前田たけとし氏が再選を果たしました。前回が8,094票ですので、ほぼ前回と同数と言ってよいでしょう。
有効票のおよそ78%を占める得票数です。
町議選 ー14議席をめぐる17名の闘いー
定数14に対して17名が立候補した今回の町議選。3名が議席を逃す、近年でも競争の激しい選挙戦でした。確定した得票結果は以下のとおりです(得票順)。
| 順位 | 候補者名 | 党派 | 新現 | 得票数 | 当落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 森 健人 | 無所属 | 新 | 939.375票 | 当 |
| 2 | 川﨑 泰史 | 国民民主党 | 現 | 900票 | 当 |
| 3 | 三好 和幸 | 日本共産党 | 現 | 859.187票 | 当 |
| 4 | 河野 雅廣 | 無所属 | 現 | 829票 | 当 |
| 5 | 大野 直樹 | 無所属 | 現 | 790票 | 当 |
| 6 | 福家 利智子 | 無所属 | 現 | 776票 | 当 |
| 7 | 伊藤 美由紀 | 公明党 | 新 | 752票 | 当 |
| 8 | 山田 泰史 | 国民民主党 | 新 | 745票 | 当 |
| 9 | 岡田 芳正 | 無所属 | 現 | 721票 | 当 |
| 10 | 大西 哲也 | 無所属 | 現 | 540票 | 当 |
| 11 | 植田 誠司 | 無所属 | 現 | 538票 | 当 |
| 12 | 森 繁樹 | 無所属 | 現 | 518.624票 | 当 |
| 13 | 三好 宏二 | 無所属 | 新 | 443.812票 | 当 |
| 14 | 浜口 清海 | 無所属 | 現 | 394票 | 当 |
| 15 | 西村 宣之 | 無所属 | 現 | 327票 | 落 |
| 16 | 小田 郁生 | 無所属 | 現 | 322票 | 落 |
| 17 | 井上 博道 | 無所属 | 現 | 198票 | 落 |
新人4名、揃って議席を獲得
今回挑んだ新人は三好宏二・森健人・山田泰史・伊藤美由紀の4名。全員が当選を果たしました。なかでも最年少立候補者だった森健人氏は939.375票を獲得し、全候補者中のトップ当選です。新しい風が吹いた、と言っていいのかもしれません。
現職は軒並み票を減らした
一方で、2022年に出馬していた現職の得票数を前回と比較すると、浜口清海氏を除く全員が票を減らしています。前回との得票数の差は-1401票。
今回の総投票者数が前回より約1,500人少なかったことが、その背景にあると思って間違いないでしょう。
| 候補者名 | 2022年得票 | 2026年得票 | 増減 | 2026 当落 |
|---|---|---|---|---|
| 河野 雅廣 | 1,013票 | 829票 | -184 | 当 |
| 大野 直樹 | 936票 | 790票 | -146 | 当 |
| 岡田 芳正 | 916票 | 721票 | -195 | 当 |
| 福家 利智子 | 913票 | 776票 | -137 | 当 |
| 大西 哲也 | 761票 | 540票 | -221 | 当 |
| 植田 誠司 | 695票 | 538票 | -157 | 当 |
| 森 繁樹 | 564票 | 518票 | -45 | 当 |
| 小田 郁生 | 546票 | 322票 | -224 | 落 |
| 西村 宣之 | 448票 | 327票 | -121 | 落 |
| 浜口 清海 | 239票(落選) | 394票 | 当 | |
| 井上 博道 | 324票(落選) | 198票 | -126 | 落 |
最低当選ラインとなった浜口清海氏(394票)と、最高落選となった西村宣之氏(327票)の差は67票。綾川町議選における一票の重みを、改めて実感させられる結果となりました。
政党別に見ると
国民民主党は現職の川﨑泰史氏(900票)と新人の山田泰史氏(745票)が揃って当選。日本共産党の三好和幸氏(859.187票)、公明党の伊藤美由紀氏(752票)も議席を守りました。投票率が減少傾向にあった中、政党公認候補は4名全員が当選しています。
選挙結果を見て思うこと
衆議院選挙に見られた「風」は吹かなかった
先の衆議院選挙での投票率の高まりや、高市政権下での自民党への追い風が、今回の綾川町の選挙にも何らかの影響を及ぼすのではないか——そう見ていた方も多かったかもしれません。かくいう私も、その1人でした。
名簿だけを見ると、17名中13名が無所属という構図ですが、恐らく自民党系の議員も多数いるものと思われます。その中で現職が軒並み票を落とす状況を見ても、先の衆議院選挙に見られた現象は、今回の選挙ではおこらなかったと見てよいでしょう。
無所属2名を含む新人4名は全員当選
注目すべきは、新人議員が全員当選した点です。特に、最年少無所属での出馬だった森健人氏がトップ当選。農村部もまだまだ多い、昔ながらの候補者および支援者の顔が見える選挙形態が主流の綾川町ですが、意外にも新しい風や流れには、寛容なのかも知れません。
そもそも綾川町は、自民党員でも国政では玉木雄一郎氏に投票するという「玉木党」が多い香川県第2選挙区です。パブリックイメージ以上に、投票行動においては、柔軟な土地柄なのかも・・・
歯止めがかからなかった投票率の低下
先の衆議院選の盛り上がり直後でも、歯止めがかからなかった投票率の低下。メディアでの取り上げもほとんど無い(=一般の町民が情報に触れる機会がほとんどない)中で、いかに町政および選挙への注目を集めるか。
古くて新しい課題は、まだそこに残されたままです。


