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厚生労働省の最新データ(2021年)によると、日本の子どもの相対的貧困率は約11.5%。
これは、子ども7人に1人が相対的貧困状態にあることを意味します。
特にひとり親世帯では、54%もの割合で、経済的な壁に直面しています。
そして、貧困は子どもたちの夢に静かに深い影を落とします。
● 学習塾や教育リソースが限られ、学びの機会が狭められる
● 栄養バランスの取れた食事を十分に得られない
● 経済的理由で高校や大学への進学を諦めざるを得ない状況 等・・・
これらの現実は、子どもたちの可能性を制限し、地域の未来に深刻な影響を与えています。
そんなご家庭や子どもたちに寄り添う場所として、今、全国に広がっているのが「子ども食堂」の取組みです。
一般的に子ども食堂とは、経済的な理由や家庭の事情で十分な食事が摂れない子どもたちに、誰でも気軽に食事ができる場を提供する取り組みとして、知られています。
地域のニーズに合わせて「孤食の解消」、「社会的つながりの促進」、「教育的支援」、「精神的なサポート」等・・・食事の提供にとどまらない、さまざまなプログラムやサービスの展開が見られます。
私が住む綾川町でも、上記のような課題解決に取り組み、子ども達のサードプレイスを目指した子ども食堂、「あやがわ子ども食堂」が2023年10月にプレオープンし、2024年4月より本格稼働しました。
【日時】 毎月 第1・3水曜日 16:30~19:00
【場所】 家食屋ほんてん
https://www.instagram.com/kasyokuyahonten0416/
参加費:100円(保険代)
「あやがわ子ども食堂」の特徴は、地元で人気の「家食屋ほんてん」さんの暖かいご飯が食べられること、そして元教諭等のボランティアスタッフが見守る中、学習支援および遊びの時間をとっていることです。
香川県でも、共働き世帯の増加や核家族化により、子どもたちの「孤食」が深刻な問題となっています。経済的困難だけでなく、食事以外の時間を一緒に過ごし、少しでも社会的つながりを感じられる場所、まさしく「サードプレイス」を目指されています。
この夏には、初のイベント「あやがわ子ども食堂 おんがく会」も開催されました。
町内に1か所、月に2回の開催、1回に5人の受け入れだけで、本当に課題が解決するの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、子ども食堂に取り組む大人たちの存在は、それ自体が貧困に苦しむ家族への力強いメッセージとなります。社会が、同じ町内に住む身近な人が、ご家庭や子どもの苦しみに無関心ではない、そのことを具体的に示す証となります。
今、悩んでいるあなたは、決して一人ではない。一人で抱え込まなくていい。
身近にいる私たちが、あなたのことを思い、子どもの未来への価値を信じている。そんなメッセージを発信することが、大人たちが子ども食堂を通じて伝えられるメッセージなのではないでしょうか。
食事を提供することは、単なる栄養補給ではありません。それは子どもたちへの無言の応援であり、地域全体で子どもの可能性を信じる意志の表明にもなるのです。
「自分たちの状況を誰にも知られたくない」「支援を受けることをためらっている」と感じるご家庭もいらっしゃるかと思います。
しかし、上述の通り、あやがわ子ども食堂の存在は、「あなたは一人ではない、一人で抱え込まなくてもいい」というメッセージを届けるものです。
また、誰でも利用できますので、「あやがわ子ども食堂を利用している」ということが、「経済的に苦しんでいる」ということにはつながりませんので、安心してご利用いただけます。
あやがわ子ども食堂へのご予約は、以下のWEBフォームからお受付しております。お電話や利用にあたっての面談等はございません。
どうか、今、綾川町内で経済的に苦しむご家庭やお子さん達、一人でも多くの方々にこの取組みが伝わることを願っています。