2026年5月2日、高松市塩江は竜王山。
一般社団法人トピカさん主催「しおのえ里山学校」で、今年も茶葉刈り・製茶体験が開かれました。
毎年恒例人気イベント!しおのえ里山学校の茶摘み体験
トピカさんの茶摘み体験は、毎年開催されている人気イベントです。今年のGWは雨模様も多く、天候が心配されましたが、この日は見事に晴天。
▲2024年の茶摘体験の様子を動画にしました。
参加者も多く、今年もおそらく定員いっぱいだったのではないでしょうか。
記憶をよみがえらすべく、昨年の写真を見返してみたんですが、今年も結構同じ方達が参加されていたりしていました。(かく いう、我が家もそうですが)
お子さん連れの参加者も多く(かくいう、我が家もそうですが ※しつこい)、お互いに「お子さん、大きくなりましたねー」という会話が嬉しかったりもします。
例年通りの茶摘み体験とはいえ、今年はこれまでとは違う仕掛けが用意されていました。
それはなんと、摘みたての茶葉をその場で、大きな釜で煎るという緑茶作り!
「恐らく、ここにいる誰よりも年季の入った巨大な釜」で煎られる茶葉は、色も香もどんどん変わっていき、皆さん、釜をのぞき込んでその変化を楽しんでいました。
どうして「八十八夜」というか知っていますか?
「そういえば、八十八夜って、いつでしたっけ・・・?」
そうそう、八十八夜がいつなのか、どんな云われがあるかも知らずに、したり顔で茶摘みを楽しんだり、「香がすてきー♪」と茶葉が煎られる様をぼーっと見ているなんて、「あのキャラ」に叱られそうですよね。
八十八夜とは、立春から数えて88日目にあたる「雑節」(二十四節気や五節句以外に、日本の気候や農業(特に稲作)に合わせて日本独自で作られた、季節の節目となる特別な暦日)のことです。
2026年は、この茶摘み体験が行われた5月2日が、その日にあたりました。
「八十八夜の別れ霜」という言葉が示す通り、この日を境に霜が降りなくなる、つまり気候が安定し始める日としても知られており、「末広がりの八」が重なることから、縁起の良い日ともされています。
冬の間に養分をため込んだ茶の木が、最初に芽吹いた新芽が出る頃。そんな八十八夜に積んだ新茶を飲めば、「1年を無病息災で過ごせる」とも言われています。
香川県、実は”幻の銘茶”の産地?
香川県のお茶の歴史は、350年前、江戸時代にさかのぼります。
当時、栗林公園は藩主らが茶会を楽しむ大名庭園であり、高松藩主・松平頼重公がその一環として、園内に茶園を整備したことが、香川県の茶栽培の歴史的発祥と言われています。
そして、現在の中心産地は、三豊市高瀬町。
香川県の茶生産量の約8割を占める一大産地で、こちらは「高瀬銘茶」発祥の地でもあります。
高瀬での本格的なお茶栽培が始まったのが1986(S31)年。2年後の1988年には、初出品の県茶品評会でなんと最高賞の農林大臣賞を獲得。昭和天皇・皇后両陛下ご来県の際には、高瀬産の新茶が献上されたことも。
その経歴は、まさに銘茶と呼ぶにふさわしい味を誇っているといえます。
しかし、2020年農林業センサスによると、香川県のお茶の栽培農家数は県全体で22軒、栽培面積は42ha(栗林公園が約75haなので、公園の半分より大きいくらいの面積ですね)。
統計上、主産地として生産量が分かる最後の年である2014年の、全国荒茶生産量に占める香川県のシェアは、なんとわずか約0.1%・・・。

そう、香川県のお茶は、おそらく県外にはほとんど出回っておらず、ほぼ香川県内で消費されています。これは、県外から見ると、香川のお茶、とりわけ高瀬銘茶は、幻の銘茶と言えなくもない・・・。
| 年度 | 全国 生産量 (t) | 香川県 生産量 (t) | 全国比 (%) |
|---|---|---|---|
| 2004年 | 100,700 | 953 | 0.95% |
| 2005年 | 100,000 | 1,090 | 1.09% |
| 2008年 | 95,500 | – | – |
| 2009年 | 86,000 | 143 | 0.17% |
| 2010年 | 85,000 | – | – |
| 2013年 | 84,800 | – | – |
| 2014年 | 83,600 | 95 | 0.11% |
※「e-Stat(https://www.e-stat.go.jp/) 作物統計調査」より作成
来年もきっと、茶摘みに来る理由
さて、この日も参加者である私達は、初夏の清々しい青空と空気の中で、気持ち良い茶摘み体験を堪能させて頂きました。
しかし、この山間にある素晴らしい景観の茶畑を、管理・維持していくことは容易ではありません。統計上、確認がとれている生産農家数22軒、42haという小さな小さな産地だからこそ、このトピカさんの「しおのえ里山学校」が提供してくれる体験の場が、「知るきっかけ」として果たす役割果たす役割は、決して小さくないと感じています。
私はこの歳まで、お茶を摘む、自分で製茶してみる、なんて体験はしたことがありませんでした。しかし、我が家の子ども達は、すでに2回も、この塩江で茶摘み体験をさせてもらっています。
我が子が、そして一緒に茶葉をつみ釜をのぞき込んでいたあの子達が、この竜王山での茶摘みのことを思い出し、「香川にもおいしいお茶が出来るところがあってさ~」なんて、誰かに話をする日が来るかも知れません。
そんな未来に思いを馳せてみると、塩江の里山に集まることの意味が、また少し大きく見えてきます。
我が家は、来年1年生の子どもと一緒に、恐らく参加すると思います。
どうですか。
皆さんもこの八十八夜の体験を、是非ご一緒に。
そんな美味しい塩江のお茶、買えます!
そんなトピカさんオリジナルブランドのお茶が販売されています。
ブランド名は「Refugia(レフュジア)」。
生物学で、「環境の激変を生き延びた生き物たちが息を潜め命をつないだ場所」をさすラテン語が由来だそうで、人と自然をつなぐ「生存術」を丁寧に受け継いでいくことをコンセプトにしています。
すべて塩江産の植物を無農薬で栽培・採取したものを使用されており、ラインナップは実に豊かです。
- 花番茶:5月の一番茶葉と、季節の花をブレンド。秋は茶の花、春は菊と変わります
- 番茶:発酵なし。夏は冷やして飲むのがおすすめ
- 花紅茶:椿や枇杷の花を合わせた、発酵茶
- 紅茶:ストレートで味わいたい発酵茶
- ミント紅茶:ペパーミントをブレンドした爽やかな一杯
- 柑橘紅茶:塩江産のさまざまな柑橘を使った紅茶
- 山の木茶:クロモジなど芳香のある木を加えたお茶
- リラックスブレンド:見た目も楽しめるハーブティーミックス
また、パッケージデザインには、塩江で見られる野鳥が描かれていて、手にした瞬間から、塩江の自然が伝わってくるようです。
Refugiaのお茶は、一般社団法人Topicaの公式サイト(https://topica.or.jp/2025/10/01/refugia/)で詳しく紹介されています。
ブランドに込めた思いとあわせて、是非ご覧ください!
塩江生まれとお茶と精油のブランド
















