聞こえない、が強みになった、タリーズの店員になろう!接客体験レポート

12月20日(土)、高松市のタリーズコーヒー西宝店。
いよいよ、「タリーズの店員さんになろう」体験イベントが本番初日を迎えました!
時間は朝9時から11時までの2時間。果たして、2日間の準備編での内容が、どのような形で現れるのか・・・

私はこの日も、記録担当としてイベントの内容を撮影いたしました。ファインダー越しに見えた当日の様子をお伝えいたします。
当イベントは、たかまつ讃岐てらす財団冠基金「ONDO次世代リーダー応援ファンド」の助成を受け、タリーズ西宝さんの全面協力を得て実施されています。
いよいよ店員体験の始まりです!
当日は少し早めに、オープンの1時間前となる8時集合でした。



子ども達もさることながら、スタッフ側がそわそわ。
子ども達は、クリスマスフェア用のエプロンも着用させてもらって、いよいよ本番!という感じでなんだか楽しそうです。


この日の体験内容は
- キャッチャー(レジ)
- 提供(商品の受渡し)
- 試飲の提供
の3つ。
時間ごとの交代制で、希望した役割をみんなが体験していく予定です。
資料を確認し



大学生のお兄さん、お姉さんを相手にロールプレイで練習。



さぁ、いよいよ本番です・・・!

いよいよ迎えたオープンの9時。
早速、オープンと同時にお客様がいらっしゃいます。

ふつうに大人のアルバイトでも、緊張する瞬間ですよね。。。
多少、かんで・・・もとい、言葉につまったりする場面も最初はありましたが
店員さんのサポートをうけつつ(このサポート具合がお見事)オーダーを受け取っていきます。


イベント告知のおかげか、補聴器ユーザーの方も多数いらっしゃってくださったのですが
指差しボードや実際にカップを使ってサイズ確認するなど


準備編での内容をちゃんと実践に生かし臨機応変に対応する姿もみられ
2日間の準備編で積み重ねたことが、しっかりと活かされていることを実感する場面も見られました。

「提供」とは、準備の整った商品をお客様に受け取って頂く場所。

通常、レシートに記載されている番号で呼び出されるのが普通です。
しかし、「声による呼び出し」では「聞こえない」方には優しくありません。
ここは、準備編でも議題にのぼったポイントでした。
皆でアイディアを出し合い、お客様にレシートとは別に受付番号を記載した
番号札をお渡しして

商品が出来上がったら、同じ番号の札を見えるように掲げ
視覚的にも分かるように工夫したのです。
そのおかげで、耳が聞こえる人もそうでない人にもとてもスムーズに商品のお渡しが出来ていました。


そして、商品の提供の他にスノーマン型マシュマロの顔書き等もさせて頂きました!



キャッチャーや提供では、お客様は商品の注文、受け取りのためお客様の方から来て頂けます。

しかし、この「試飲」については、そうはいきません。

試飲をお勧めするためには、こちら側から声をかけなければならないのですが・・・
そんな不安は杞憂でした。
視覚的に分かるように、声で説明しなくても分かってもらえるように

自身で作った商品POPを添えて、積極的にお客様のもとへ向かう子ども達。


なかには
「美味しい!これはどの商品なんですか?」
と聞かれ・・・
近くにあった商品を手渡しそのまま購入していただくという成功体験も・・・!

お客様の温かな反応が子ども達の後押しに
今回はお客様を広く募集していたこともあり
当日ご来店くださった方達の中には、耳が聞こえにくい人、補聴器ユーザーの方の人も多数お越しくださってました。

そのため、お客様側、そして参加者側の双方が「聞こえない・聞こえにくい」ことを前提に
- しっかりと目を見て合図を送る
- メニュー表上の指差しで確認する
- しゃべる場合も少しゆっくり目のペースで話す
等々・・・
「最初からお互いのことを気遣う」
そのようなやりとりが多かったような気がします。

そんな中、子ども達を応援してくれる合図
ありがとうね、とかけて下さる声
メッセージカードに書かれた御礼のメッセージ


温かい気持ちのお客様の存在が、子ども達の背中を押し、変化を促してくれたのは確かです。
だからこそ、子ども達は時間が経つにつれ
どんどん積極的になり

最後まで自分達が思うコミュニケーションでタリーズ西宝店の店舗に立ち続け、接客をやりきった、とても楽しかった、またやってみたい!
という手ごたえを持ち帰ることが出来たのだと思います。

「聞こえない」は強みになったのか・・・?

さて、今回のテーマ「聞こえないことが強みになる」について
3日間ファインダー越しに子ども達や、周囲の大人達を見てきた私の感想です。

もし、「聞こえない」ことが「強み」となる社会[空間・場面]とは・・・
それは、「聞こえない・聞こえにくい人が身近にいるかも知れない」ということについて
そこに思いを馳せる想像力であったり
そのために出来る事前の準備であったり
そこからの気付きであったり・・・
そのような「強み」は、「聞こえない・聞こえにくい」人達が獲得しなければならない「強み」ではなく
マジョリティ側の社会全体が持つことができる、あるいは持っている「強み」であるべきでしょう。
私は、その「強み」の萌芽を、今回イベントに参加くださった方達が仰ってくれた、「優しさ」や「温かさ」の中に感じました。
そんな「強み」を持つことは、十分可能であることを
このイベントが、堂々と、かつ優しく接客に立ち続けた子ども達が示してくれた。
3日間の撮影を通じて私はそう感じました。
本企画に携わられて来られた
- 入谷さんを始めとする香川大学OGゼミチームの皆さん
- 助成くださった、たかまつ讃岐てらす財団「ONDO次世代リーダー応援ファンド」にかかわる皆さん
- スタッフ側の要望に柔軟に対応くださり、子ども達への試飲を始めとする体験にご尽力くださった、「神対応」と評しても過言が無いほどのご協力をくださった、タリーズ西宝店の皆さん
本当にありがとうございました。
記録担当というより、娘が参加させてもらった一保護者として御礼申し上げます。
今回の体験の記録が、子ども達のこれからの選択肢を広げるのみならず「聞こえないことの強み」が広く伝わる一助となれば幸いです。
==合わせて読んで下さい!==
子ども達の活躍を写真で振り返る
子ども達の「声」が聞こえてくるような、活き活きとした写真の数々。
約2時間にわたる子ども達の、優しく、強みを生かしたコミュニケーションと接客の記録。懸命に、楽しく、店舗に立ち続けた、子ども達の写真をこちらのサイトでご紹介しております。
是非、記録を「見る」ことで、子ども達の挑戦を再び応援してあげてください。



