先日、地元綾川町で開催された「主基斎田お田植え祭り108」。
大正天皇即位後の大嘗祭に由来するこの行事は、主基斎田の歴史や米づくりの伝統文化を後世に伝承する行事で、大勢とまではいかなくても、アマチュアカメラマンっぽい人たちの姿も見られました。
その中の、幾人かのカメラマン達にもの物申したい。
バスから降りたばかりの女子高生達を、パシャパシャ撮りまくるのは止めませんか?
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主基斎田お田植え祭りでは、県立農業経営高等学校の女子生徒さん達が、早乙女姿でのお田植えや斎田おどりの踊り手として、参加されます。
彼女達は、神事が始まるのに合わせて、開会式の途中にバスでまとまって来られたんですが
そのバスが到着するやいなや、集まってくる数人のカメラマン達。そして、何の断りもなく、彼女達の正面から、ガンガンシャッターを切りまくり出す。
私、開会式を見るためにちょうどテント裏=彼女達が通るそばにいたんです。そしたら、「いや、カメラ超こわっ」「撮らんといてほしい」・・・など、撮られることを嫌がる言葉が聞こえてきました。
彼女達は、よさこいを踊りに来たのでなければ、ダンスを披露しに来ているのでもない。お田植え祭りの伝承のために来ているのであって、自分たちのパフォーマンスを見てもらうため、見せるため、アピールのためなどに来ているのではないのです。
祭り中の姿であればまだともかく、いわばプライベートな時間帯の彼女達にカメラを向けるのは、いかがなものでしょう。
バスから降りて、見知らぬおじさん達に突然カメラを向けられた彼女達の身になって考えると、このSNS全盛のご時世、撮ったデジタル写真がどの様に使われるのか?そんな不安にも襲われるでしょう(実際、あのシーンを撮った写真、どうするつもりなのか)
もし、私が保護者で、娘がそんな場面でカメラを向けられていたら、迷わず制止の声をあげていました。
あくまで神事・お祭りのために準備し、来られた高校生のプライバシーに対して、良識ある大人達であれば、もっと配慮すべきだと感じた、お田植え祭りでした。