お田植えまつりじゃない主基斎田に行ってみた【綾川町山田地区】

主基斎田

古来「さぬきの米どころ」として栄えていた綾川町山田地区。

 
主基斎田は、そもそも車通りの少ない山田地区の、国道から1本脇に入ったところにあります。周囲には小高い丘(山?)があり、田んぼ脇にはすぐ清流綾川が流れるものの、一見では何の変哲もない場所に見えます。

主基斎田

ふと、「お田植え祭り等の神事以外で見に来る人も少ないだろうなー」と思い、梅雨空の中、別件の帰り道に寄ってみました。

主基斎田

鳥居と竹矢来が無いと、それだと分からないくらい、ひっそりと佇む斎田。この場所で、つい先日、多数の住民が見守る中、式典とお田植え祭りが行われていたのが不思議なくらいです。

主基斎田

主基斎田
これも紙垂(しで)というのでしょうか?

実は、主基斎田に選定されたことを記念に、学校まで設立されたこと(綾歌郡立主基農林学校。現在の県立農業経営高等学校)は、地元の方達以外にはあまり知られていません。

それほどまでに、当時の山田村が主基斎田に選定されたことは、この地に住む人々にとって大変名誉なことであり、後世にまで残すべく、学校創設までに至るほど、人々の熱意を集めた出来事だったのですね。

主基斎田
斎田脇にあるお社?倉?


 
 
「さぬきの米どころ」は人々の心の拠りどころでもあった、と言うのは誇張しすぎでしょうか。

日常の見慣れた風景と歴史の重みが交差する場所。

主基斎田


同じく山田地区にある主基斎田記念館と併せて、綾川へお越しの際には是非、お立ち寄りください。

主基斎田

主基斎田記念館