綾川町の獅子舞が県指定無形民俗文化財だった!
まずはじめにこちらの動画を。
2016年の獅子舞王国さぬきの模様をおさめた
動画です。
動画タイトルにもなっている「綾南」とは
合併した現在の(そう、私が今住んでいる)綾川町内で
滝宮などがある北側のエリアを言います。
え・・・
2体の獅子が舞ってるだけじゃん!
と思った方・・・!
そう、私もそうだと思っていました。
次の事実を知るまでは・・・
実は、、、この「綾南の親子獅子」
香川県の指定無形民族文化財
に指定されてるんです。
先日アップしたブログ↓
この記事のために
下調べをしていたところ・・・
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てなことが分かり・・・
そして、それのみならず
なんと県内5つの獅子舞が
この県指定無形民族文化財に指定されている
ことを初めて知ったんです。
そもそもなぜ「親子」になったのか?
ここで気になるのが
何故、親子の獅子が舞うようになったのか!?
ということですよね。
綾南町誌には、「諸説」があって「明らかでないが」としながら
「矢坪の親子獅子の由来(紀元)」について
次のような話が載っていました。
発端は、岡内千金丹という薬製造販売をする豪家(ごうか)
(いわゆるお金持ちが)あったことによります。
主人の岡内彦三郎の息子が獅子舞の稽古に行くのですが
なかなかその順番が回ってこない・・・。
そのことを知った彦三郎。さすが豪家です。
なんと息子達のために、獅子・鉦・太鼓を
買い与える気になり
さらに一考した彼は、購入した獅子舞道具一式を
矢坪獅子組に寄付したそうなんですね。
これによって子ども達への稽古順が
早く回るようになり
親獅子の横に並んで子獅子が
その動作をまねて稽古するようになった、と。。。
いやぁ、持つべきものはやはり、
地域のお金持ちさん・・・笑
ちなみに、上の「岡内千金丹」は、
薬売りとして讃岐の重要産業の
1つであったそうで
現在も「千金丹ケアーズ株式会社」として
県内で存続している老舗企業なんです!
5つの獅子舞が香川県指定無形民俗文化財に
指定を受けている5つの獅子舞はこれ!
虎頭の舞
- 所在地 東かがわ市白鳥
- 指定日 S44(1969)年4月3日
- 団体 東かがわ市白鳥虎頭舞保存会
家浦二頭獅子舞
- 所在地 三豊市仁尾町家浦
- 指定日 S29(1954)年8月18日
- 団体 家浦二頭獅子舞保存会
尺経獅子舞
- 所在地 東かがわ市川東
- 指定日 S44(1969)年4月3日
- 団体 尺経獅子保存会
吉津夫婦獅子舞
- 所在地 三豊市三野町吉津
- 指定日 S49(1974)年6月15日
- 団体 吉津夫婦獅子舞保存会
綾南の親子獅子
- 所在地 綾歌郡綾川町
- 指定日 S52(1977)年7月26日
- 団体 綾南の親子獅子舞保存会
県内では2018年9月現在、27件の文化財が指定されています。(香川県教育委員会HP)
「獅子ぼっこ」が受け継いできた歴史
さて、ここまで
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という感じで書いてきましたが
獅子舞に魅了され
獅子に携わっている人たちは
そんな何かに指定されているとか
何かの賞をもらったとか
そんなことは全く関係なく
ただただ純粋に
地域の先人から脈々と受け継がれた
その「舞」と
一緒に舞う仲間たちを
愛しているだけ
(=獅子ぼっこ!!!)
というのが
今年、初めて獅子舞というものを
意識してみた私の感想です。
だからこそ
これだけの獅子舞が残り
民俗芸能として
文化として
この地に根付いているんだと思います。
熱く深い獅子舞の世界を
めぐる旅は
まだまだ続きそうです。